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日本経済全体のサマリー(2024年)
名目GDPは伸びているが、物価変動を除いた実質GDPの伸びはごくわずか
名目GDP(2024年)
634.2兆円
実質GDPは584.5兆円
実質GDP 10年CAGR(2014→2024)
+0.56%/年
名目は+1.85%/年 — 差の大半は物価上昇分
直近5年 実質成長率(2019→2024)
+0.9%
名目は+10.9% — コロナ禍後も実質は横ばい圏
実質10年CAGRトップ産業
情報通信業
+4.89%/年(名目も+4.72%/年と実質に近い=物価要因が小さい真の成長)
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産業別 名目・実質GDP推移(1994〜2024年)
経済活動別(付加価値ベース)の16業種。2024年の実質GDPが大きい順に配置。縦軸のスケールは業種ごとに異なる(各パネルの推移形状を見る用途)
名目GDP
実質GDP(2020年連鎖価格)
グラフにカーソルを合わせると年ごとの値を表示
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市場規模 × 成長率で見る成長産業マップ
横軸=2024年実質GDP(市場規模)、縦軸=実質GDP 10年CAGR(2014→2024)。バブルの大きさは2024年名目GDP
GDP全体の実質成長率(+0.56%/年)を上回る
GDP全体を下回る(実質縮小含む)
バブルサイズ=名目GDP規模(大きいほど市場規模が大きい)
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分析:これからの成長産業をどう見るか
市場規模と実質成長率の両面から、有望な産業・注意が必要な産業を整理
日本経済全体では、名目GDPの10年CAGRが+1.85%であるのに対し、実質GDP(物価変動を除いた量的な成長)は+0.56%にとどまる。 つまり過去10年の成長の 大半は物価上昇(インフレ)によるもの であり、実質ベースの拡大はごくわずかというのが日本経済の実態である。 この差を踏まえたうえで、名目だけでなく実質の伸び率で産業を評価することが、成長産業を見極める鍵になる。
✅ 実質ベースでも明確に成長している産業
- 情報通信業(39.4兆円、実質CAGR+4.89%/年):16業種中で実質・名目とも最も高い伸び率。名目と実質の成長率がほぼ一致しており、物価要因ではなく実需の拡大による成長。直近5年でも実質+24.1%と加速。
- 金融・保険業(26.9兆円、実質CAGR+2.75%/年):直近5年の実質成長率は+28.8%と全業種中最大の伸び。市場拡大局面にある。
- 専門・科学技術、業務支援サービス業(52.9兆円、実質CAGR+2.24%/年):規模・成長率ともに大きいが、直近5年は名目+26.8%に対し実質+13.0%とギャップが拡大=単価上昇(人件費・報酬単価の上昇)に成長の一部を依存し始めている点は留意。
- 保健衛生・社会事業(44.8兆円、実質CAGR+1.91%/年):高齢化を背景に安定成長。公定価格の性質上、実質成長率が名目を上回る特徴的な業種。
⚠️ 名目は伸びても実質は伸び悩み・縮小している産業
- 卸売・小売業(64.7兆円、名目CAGR+1.47%だが実質CAGR-1.02%):名目上は拡大して見えるが、実質=販売数量ベースでは縮小が続く。
- 建設業(31.3兆円、実質CAGR-1.15%):資材・人件費の高騰で名目はほぼ横ばい(+0.25%)でも実質は減少。
- 農林水産業(5.9兆円、実質CAGR-1.95%)・鉱業(0.2兆円、実質CAGR-3.42%):構造的な縮小が続く小規模セクター。
- 宿泊・飲食サービス業(9.5兆円、実質CAGR-4.38%、直近5年実質-34.5%):2024年時点でもコロナ前(2019年)の実質水準を3割以上下回る。名目は価格上昇で回復して見えるが、実質=提供量ベースの回復は道半ば。インバウンド需要の押し上げが report ほど実質GDPに表れていない点は特筆すべき発見。
総括:市場規模と実質成長率を掛け合わせると、①情報通信業が規模・成長率のバランスで最有力の成長産業、 ②金融・保険業は直近の伸びが鋭く注目度が高い、③専門・科学技術、業務支援サービス業と保健衛生・社会事業は規模が大きく安定した受け皿として有望——という3つの成長ドライバーが浮かび上がる。 一方で卸売・小売業・建設業・宿泊飲食サービス業は名目の数字だけを見ると成長しているように見えるため、実質値との差分(インフレ寄与分)を必ず確認する必要がある。
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産業別ランキング(実質GDP10年CAGR順)
全16業種の市場規模・成長率一覧。上記チャートの数値をすべて含むテーブルビュー
| 産業 | 2024年 実質GDP | 2024年 名目GDP | 実質CAGR(10年) | 名目CAGR(10年) | 実質成長率(直近5年) | 判定 |
|---|
判定の基準:実質GDP10年CAGRが +1.0%以上=「実質成長」/ -0.5%〜+1.0%=「実質横ばい」/ -0.5%未満=「実質縮小」。名目CAGRとの差が大きい業種は、成長の実態が物価上昇によるものである可能性が高い点に留意。