富士通とは? ― 3行で言うと
官公庁・金融・通信・製造業の「見えないIT基盤」を設計・構築・運用している会社。
📊 規模感
- 売上収益 約3.7兆円
- 従業員数 約12万人(グループ)
- 事業展開 100カ国以上
- 設立 1935年(創業約90年)
🎯 ひと言の定義
- 日本のあらゆる産業の
IT基盤をまるごと請け負う - コンサル → 設計 → 構築 → 運用
を一気通貫で提供する
🏆 競合ポジション
- NTTデータ(SI特化)
- NEC(通信・防衛系)
- 日立(重電・インフラ系)
- → この中で最大規模がFujitsu
国の年金システム、気象庁のスパコン(富岳)、大手銀行の勘定系、行政の住民票システム……
これらはすべて「富士通が作った(または深く関与した)」システムです。
「日本社会の見えない場所でITを支えている会社」というイメージが最も正確です。
「何でもある」は整理できる ― 2軸マップ
富士通が「よくわからない」のは、縦軸(バリューチェーン)も横軸(業界)も全部カバーしているためです。
| バリューチェーン ↓ / 業界 → | 官公庁・公共 | 金融 | 通信 | 製造 | 流通・小売 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① コンサル・戦略 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| ② 設計・開発 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| ③ 構築・導入 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| ④ 運用・保守 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| ⑤ ハードウェア | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
ほとんどのIT企業は「得意な業界」か「得意なレイヤー」が決まっています。 富士通は縦も横もほぼ全部カバーしているため、「全部ある」→「何をする会社かわからない」という印象になる。 逆に言えば、どの業界・どのフェーズでも話を始められる強みがあるということです。
通信業界における富士通の存在感
富士通は日本の通信業界に数十年単位で関与しており、楽天モバイルにとって最も「付き合い方を知っておくべき」企業の一つです。
通信分野での主な関与領域
ネットワーク管理システム「GENESIS」
NTTドコモ・SoftBank・KDDIの基地局・ルーター・コア機器を一括管理するシステム。通信キャリアのバックエンド運用を担う主力製品。
OSS(運用支援システム)の設計・構築
ネットワーク設計から障害管理・設定変更まで、キャリアの運用オペレーション全体を富士通が設計・構築・保守。
通信向けサーバー・ストレージ
通信キャリアのデータセンター内サーバー・ストレージを富士通製ハードウェアで提供。クラウド移行後もハイブリッド環境での関与が続く。
5G・オープンRAN対応
5GコアネットワークのSI、Open RANアーキテクチャへの対応など、次世代通信インフラ構築でも存在感を示している。
楽天モバイルは「クラウドネイティブ・Open RAN」というユニークなアーキテクチャを採用しており、 従来の富士通との接点は大手3社より少ない状況。 だからこそ、これからの関係構築に余地がある。
楽天モバイル法人ビジネスが抱える課題
富士通との接点を作る前に、楽天モバイルの法人ビジネスが今どこで苦労しているかを整理しておく。
課題:大手3社の壁
- NTT・SoftBank・KDDIは官公庁・大企業に深い既存関係
- 「実績・信頼性」でなかなかひっくり返せない
- 法人担当者は「価格」だけでは決断しにくい
課題:ソリューション不足
- 端末+回線の提案だけでは差別化しにくい
- 法人は「業務課題を解決するセット」を求めている
- 自社だけでDXソリューションを揃えるのは困難
「富士通と組む」ことが解決策になる可能性がある。
富士通は日本中の大企業・官公庁と既存関係を持ち、DXコンサルから構築まで提供できる。
楽天モバイルの法人サービス(回線・モバイル基盤)を富士通のソリューションに組み込んでもらうことで、
楽天モバイル単独では入れない顧客へのアクセスが生まれる。
富士通が提供できる具体ソリューション
富士通が楽天モバイルの法人ビジネスに関与できる具体的な領域は4つ。
IoT × モバイル回線
工場・倉庫・建設現場などでのIoTセンサー・カメラ・AGVに楽天モバイルの法人回線を組み込む。 富士通がSIを担い、接続基盤として楽天モバイルを採用するモデル。
行政のモバイル端末一括調達
自治体・省庁向けのタブレット・スマートフォン一括導入案件で、富士通経由で楽天モバイルの回線・端末を提案。 既存の富士通チャネルを活用できる。
テレワーク・モバイルワーク支援
富士通が提案するDX・テレワーク推進パッケージの一部として、楽天モバイルのビジネス回線・スマホを組み込む。 コスト削減の訴求ポイントになる。
Uvance × コネクティビティ
富士通の社会課題DXブランド「Fujitsu Uvance」の顧客に対して、モバイル接続基盤として楽天モバイルを提案。 AI・データ収集基盤との親和性が高い。
DX・SI提案
回線・端末
大企業・官公庁
コスト削減・DX
キーメッセージ:「富士通が総合的なDXを提案し、その中に楽天モバイルのコスト競争力あるモバイル基盤を組み込む」
導入イメージ ― 類似事例から見える勝ちパターン
富士通が法人DX案件を受注し、その中にモバイル回線・端末が含まれる「典型的な案件像」。
| 業界 | 富士通の役割 | 楽天モバイルの入り方 | 案件規模感 |
|---|---|---|---|
| 製造業 | 工場DX推進・IoTプラットフォーム構築 | 現場作業者向けスマホ+SIM一括導入(数百〜数千回線) | 中〜大規模 |
| 自治体・公共 | 行政デジタル化・窓口システム刷新 | 職員向けタブレット+法人回線(数十〜数百台) | 小〜中規模 |
| 流通・小売 | 店舗DX・POS刷新・在庫管理システム | 店舗スタッフ向けハンディターミナル用回線 | 中規模 |
| 建設・インフラ | 現場管理システム・安全管理IoT | 建設現場・プラント向けモバイル接続(IoT回線含む) | 中〜大規模 |
富士通の担当者は「SIを受注してから」回線を検討し始める。 早い段階で富士通の案件情報を共有してもらい、提案フェーズに入れてもらう関係性が重要。 提案フェーズ前のインプット(楽天モバイルの料金・端末情報)を渡しておくのが最初のアクション。
一緒にできること ― アライアンスの全体像
富士通との関係は「顧客として売る」だけでなく、チャネルとして一緒に売ることが最大の価値になる。
想定されるアライアンスの形
リセラー型 ― 富士通が楽天モバイルを再販
富士通がDX提案の一部として楽天モバイルの法人回線・端末をパッケージ化して再販。富士通の既存顧客に一気にリーチできる。
共同提案型 ― 案件単位でコラボ
富士通の特定案件に対して、楽天モバイルが回線・端末を共同提案として参加。案件ベースで動くため関係構築のスピードが速い。
情報共有型 ― まずは関係構築から
まずは富士通の担当者に楽天モバイルのソリューション概要を伝え、案件が発生したときに声をかけてもらう関係を作る。最も現実的な最初のステップ。
富士通は部門が多いため「誰に話すか」が重要。狙うべきは「製造・公共・流通業のDX案件を担当している営業」。 ネットワーク系の部門ではなく、業界別のソリューション営業部門が楽天モバイルのモバイルサービスを活用しやすい。
次のステップ ― 明日から何をするか
富士通内のキーパーソン特定 — 製造・公共・流通のDX案件担当営業を探す。LinkedInや社内人脈で接点を見つける。
楽天モバイルの「法人向け一枚紙」を作る — 富士通の営業が客先でそのまま使える、楽天モバイルの法人サービス概要資料を用意する。
最初のブリーフィングセッションを設定 — 富士通の担当者を集めて30〜60分の情報共有会を実施。「楽天モバイルを知ってもらう」場を作る。
共同提案案件を1件作る — 製造・公共・流通のいずれかで、富士通の進行中案件に乗り込む機会を探す。最初の1件が関係の起点になる。
アライアンス正式化の検討 — 案件実績が積み上がってきたタイミングで、リセラー型・代理店型のフォーマルな契約を検討する。
これだけ覚えておけばOK ― 3行まとめ
富士通 = 日本最大のSIer
官公庁・金融・製造・通信すべての業界に深い関係を持つ総合ITサービス企業
チャネルとして活用する
富士通の既存顧客(大企業・官公庁)に楽天モバイルが入る最短ルートになる
話す相手は業界DX営業
通信部門ではなく、製造・公共・流通担当のDX営業が最も活用しやすい窓口
「富士通は色々やっている会社に見えるけど、要は日本中の大企業のIT担当と友達な会社。 その友達経由で楽天モバイルを広めるのが一番の近道。」