第1章 プレゼン資料の基本
わかりやすいスライドをつくるために必須の基本原則15条
Basis 1
ビジネス・プレゼンのロジック展開
社内・社外
「課題 → 原因 → 解決策 → 効果」の4ステップが基本構造
課題
→
原因
→
解決策
→
効果
それぞれを「なぜ?」「だから、どうする?」「すると、どうなる?」でつなぐ。
Basis 2
社内プレゼンと社外プレゼンの違い
社内・社外
| 項目 | 社内プレゼン | 社外プレゼン(営業) |
|---|---|---|
| ゴール | 決裁 | 契約・期待・次のアクション |
| 条件 | シンプル+ロジカル | シンプル+ロジカル+感情 |
| 全体構成 | 課題→原因→解決策→効果 | 上記+共感→信頼→納得→決断 |
| 所要時間 | 3〜5分 | 3〜5分 |
| 資料枚数 | 5〜9枚 | 30〜50枚(平均6秒/枚) |
| テキスト | 少なく | きわめて少なく |
| ビジュアル | 少なく | 多く |
Basis 3
社外プレゼンは「ロジック+ストーリー」
社外
「共感 → 信頼 → 納得 → 決断」のストーリーを重ねる
共感
→
信頼
→
納得
→
決断
Basis 4
社内プレゼンは「5〜9枚」が原則
社内
3〜5分で終わらせる → スライド数を5〜9枚に絞る
※「表紙」「ブリッジ・スライド」「アペンディックス」は枚数に含まない
Basis 5
社内プレゼン資料のサンプル
社内
「結論」と「根拠(データ)」を必ずワンセットで提示する
表紙 → ブリッジ(現状報告/改善案) → 本編①:課題「半年で1/3に減少」 → 本編②:原因「顧客満足度が60%に低下」 → 本編③:解決策「接客接遇改善が最優先(53%)」 → ブリッジ → 本編④:解決策「店長研修の実施」 → 本編⑤:効果「V字回復 70%→90%」 → 本編⑥:施策概要(20店舗、30万円) → 本編⑦:スケジュール
Basis 6
社外プレゼン資料のサンプル
社外
ロジック4段階 × ストーリー4段階を重ねる。1枚平均6秒が目安
共感フェーズ
表紙 → 課題①(5,000万円:紙カタログコスト)→ 課題②・③ → 原因信頼フェーズ
解決策①(デジカタとは)→ 解決策②(業界シェアNo.1)納得フェーズ
解決策③〜⑦(特徴・操作・セキュリティ・他社比較)決断フェーズ
効果①〜⑤ → エンディング(最先端のITで未来を制する)
Basis 7
本編スライドとアペンディックス
社内・社外
- 本編スライド:最重要の要素のみ
- アペンディックス:補足的な要素。質問・討議のときに提示
- 充実したアペンディックスが聞き手の納得度を高める
Basis 8
キーメッセージは「やや上」に置く
社内・社外
スライド中央より「やや上」に配置する(スクリーン投影時、前の人の頭で隠れない)
| 用途 | PowerPoint | Keynote | 共通 |
|---|---|---|---|
| キーメッセージ | HGP創英角ゴシックUB | ヒラギノ角ゴStdN | メイリオ(太字) |
| 本文 | MSPゴシック | ヒラギノ角ゴProN | メイリオ |
Basis 9
キーメッセージは13文字以内
社内・社外
プレゼン資料は「読まれるもの」ではなく「見せるもの」。瞬間把握の上限は13文字
| NG(Before) | OK(After) |
|---|---|
| 売上未達を改善するための戦略提案について(20字) | 売上未達改善の戦略提案(11字) |
| 今月も加入者は約4000件の増加が見込まれる(22字) | 加入者4000件増(9字) |
| カタログコストが約1/10に削減できます(19字) | コスト削減 1/10(8字) |
Basis 10
「青」と「赤」を使い分ける
社内・社外
1スライドで使う色数は最大3色
- 青:ポジティブ(売上増、経費削減、良好、順調、安全)
- 赤:ネガティブ(売上減、経費増、不良、不安、危険)
Basis 11
グラフは徹底的にシンプルに
社内・社外
| 削除すべき要素 | 理由 |
|---|---|
| 不要な期間データ | 月例報告なら直近2ヶ月分で十分 |
| 細かい桁数(千円) | 「万円」など一般的な単位に統一 |
| 罫線・目盛り | 極力省くほうが見やすい |
| 単位の重複 | 軸ラベルに一度書けば十分 |
見せたい数字は大きなフォントで強調する。
Basis 12
グラフは「左」、メッセージは「右」
社内・社外
左側 → 右脳(ビジュアル処理)、右側 → 左脳(文字処理)の原則
上下配置(グラフ上・メッセージ下)
左右配置(左グラフ・右メッセージ)
Basis 13
「逆L字」でわかりやすく
社内・社外
- キーメッセージを2つに分割して因果関係(▼)で示す
- アニメーションで「グラフ→KM①→KM②」の順に表示するとさらに効果的
Basis 14
写真は「全画面」が基本
社外
スライドの一部に小さく配置
全画面に写真を表示してその上にテキストを重ねる
Basis 15
「モノクロ」「カラー」を使い分ける
社内・社外
| メッセージの種類 | 写真 | フォント | 文字色 |
|---|---|---|---|
| ポジティブ | カラー写真 | ゴシック体 | 青 |
| ネガティブ | モノクロ写真 | 明朝体 | 赤 |
Column 1 いきなりスライドをつくり始めない
STEP-1 ブレストシート(15〜20分)
紙とペンで「結論・根拠(データ)・ビジュアル」を「課題・原因・解決策・効果」の4行に書き出す。
STEP-2 スライドのプロット(15〜20分)
スライドの並びとキーメッセージ・データ・ビジュアルの配置をプロットに記入。ロジックのつながりをチェック。
STEP-3 スライドを作り込む(1〜2時間)
プロットをもとに1枚1枚をブラッシュアップ。プレゼンの相手の目線に立つことが最重要。
第2章 スライドを設定する
スライドサイズ・表紙・ページ番号・ブリッジ・スライド構成
Lesson 1
スライド・サイズの選び方①
社内・社外
スライド・サイズは状況に合わせる
| サイズ | 適した場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 4:3 | 社内プレゼン・営業提案・印刷配布 | A4用紙にジャストフィット。日本企業で主流 |
| 16:9 | 大きな会場・スクリーン・タブレット表示 | A4印刷には合わない |
Lesson 2
スライド・サイズの選び方②
大きな会場では「16:9」を選択
大きな会場で「4:3」→ フォントが小さくなる・インパクトが出ない
株主総会・セミナー・全社キックオフは「16:9」で大画面に映える
Lesson 3
「表紙」の作り方①
社内
社内プレゼンの表紙は「白地」
意味のない「飾り」がスペースを奪っている・タイトルが長い・文字が小さい
飾り・罫線をカット。できるだけ大きなフォントを使う
Lesson 4
「表紙」の作り方②
タイトルは13文字以内。日付を必ず明記する
- 「〜のための」「〜について」は原則不要
- 相手の社名は左上に、自社名はロゴで表示
- 日付を必ず明記する
Lesson 5
「表紙」の作り方③
社内
「会議体」「日付」を明記する
[会議体名] ← 左上
タイトル(大) ← 中央・大きく
日付
所属部署 ← 下部中央
氏名
Lesson 6
「表紙」の作り方④
社外
社外プレゼンは「写真」を使う
- 背景画像でイメージを伝える(写真を透過させる)
- 相手の会社名は大きく表示する
- 自社名はロゴを使用する
Lesson 7
「表紙」の作り方⑤
社外
タイトルでワクワクさせる
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Lesson 8
ページ番号の置き方
社内・社外
ページ番号は右下に置く(Zの法則:視線の終着点)
- PowerPoint/Keynoteのデフォルト位置(真ん中下)はグラフとかぶるためNG
- 社外プレゼン(感情訴求型)の場合はノイズになるのでカット
Lesson 9
ブリッジ・スライドの見せ方①
社内・社外
アジェンダはグレーアウトを使う
アジェンダを一度だけ見せてそのままプレゼン → 聞き手が迷子になる
現在のパートだけ強調・他をグレーアウトして毎パート前に提示
Lesson 10
ブリッジ・スライドの見せ方②
「図解」にするとわかりやすい
文章だけのブリッジ・スライド → テキストだけだとイメージが湧きにくい
エリアごとに進める場合は「地図化」で直感的に理解できる
Lesson 11
スライド構成の基本①
社内・社外
1スライド1メッセージ
1枚に複数の報告項目・グラフ・写真・テキストを詰め込む → 何を伝えたいかわからない
1枚で伝えることを一つだけに絞る。枚数が増えることを恐れない
Lesson 12
スライド構成の基本②
社内・社外
マジックナンバー3 — ポイントは3つに絞る
- 頭文字を統一して強調するとさらに効果的(例:「3つの安」→ 安心・安全・安価)
- NG:ポイントが5つ以上 → フォントが小さくなり、覚えてもらえない
Lesson 13
「A3一枚」資料の作り方
社内・社外
「A3一枚」も視覚的に構成する
A3一枚に文字・グラフを小さく詰め込む → 意思決定に時間がかかる
重要な数字は大きく・「左グラフ・右メッセージ」で右脳で瞬時理解
Column 2 プレゼン資料を印刷する場合の注意点
Q1. モノクロ印刷の注意点は?
モノクロ印刷では赤色が薄くなる → 強調箇所を青色にしてフォントサイズも大きめにする。
Q2. 資料はプレゼン前に配布していいの?
プレゼン前はサマリー版のみ配布。詳細資料は終了後に渡す。
第3章 メッセージを伝える
フォントの選び方、キーメッセージのサイズ・見せ方
Lesson 14〜20
フォントの選び方(7原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 14 | 使用フォントを決める | PowerPoint: HGP創英角ゴシックUB / Keynote: ヒラギノ角ゴStdN |
| 15 | 一つのフォントで統一 | 複数フォント混在はNG → 雑然として情報が頭に入りにくい |
| 16 | 「線取り文字」はNG | アウトライン文字は視認性が低い。塗りつぶした文字を使う |
| 17 | 「彩文字」はNG | グラデーション文字はプロらしくない。単色で統一 |
| 18 | 「太字(B)」は使わない | HGP創英角ゴシックUBは既に最大太さ。Bで変形してしまう |
| 19 | 「斜体」はNG | 日本語の斜体は可読性が下がる |
| 20 | 英語フォントは「メイリオ」 | 日英混在でも統一感がある |
Lesson 21〜23
キーメッセージのフォント・サイズ(3原則)
社内・社外
文字は50pt以上・数字は100pt以上をめざす
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 21 | 「文字50」「数字100」 | スクリーン投影時に読めるサイズ。NG: 18〜28pt |
| 22 | 社外は「数字200」もOK | 感情訴求型では極限まで大きく。200ptで瞬時に意味が伝わる |
| 23 | 適度な「余白」「隙間」 | 写真・グラフとのバランスを見極める |
Lesson 24〜30
キーメッセージの見せ方(7原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 24 | 13文字以内で理解させる | 文章で書くと「読む」スライドになってしまう |
| 25 | ブロックで「やや上」に置く | 左グラフ・右メッセージ。スライドのやや上に配置 |
| 26 | 視線誘導はグレーの三角形▼ | 目立つ矢印↓はマイナスイメージ。グレー▼で自然な誘導 |
| 27 | 無理に余白を埋めない | イラスト・丸文字は信頼性を損ねる |
| 28 | 「透過」でメッセージを見せる | 写真全画面+帯透過でキーメッセージを重ねる |
| 29 | キーメッセージは囲まない | 囲み線(罫線)は文字を小さくするだけ |
| 30 | 「。」「、」はいらない | 句点で終わると話し言葉に近い印象になり説得力が落ちる |
Lesson 31〜35
テキストの見せ方(5原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 31 | 「体言止め」で端的に書く | 口語表現・敬語・丁寧語はスライドに不要。述語を省く |
| 32 | 先頭文字の位置を揃える | 箇条書き・複数行は先頭位置を揃える |
| 33 | 読みやすい位置で改行する | 文脈を無視した改行はNG。意味ある区切りで改行 |
| 34 | 「下線」は使わない | Webのリンクを想起させる。フォントサイズのメリハリで代替 |
| 35 | 「箇条書き」に記号は不要 | ■◆は読みにくい。5項目以上なら図表にまとめる |
Column 3 プレゼンの「話し方」講座①
「間(ま)」の取り方
「1」「2」と心の中でカウントして間を取る習慣をつける。タイミングを原稿に書いておくと実践しやすい。
原稿について
原稿は読まない。ただし、暗記しなくていい。キーワードだけ覚えてあとは「語る」でOK。
話す時間
30秒以上話し続けない。「間」を取りながらリズムよく話す。
第4章 一発でわかるグラフ
棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフ・ポジショニング・アペンディックスの作り方
Lesson 36〜45
グラフ・スライドの基本(10原則)
社内・社外
| No. | ルール | NG |
|---|---|---|
| 36 | 背景は「白」 | グラデーション・色背景 → データが埋もれる |
| 37 | グラフの下に写真を置かない | 視線が分散してグラフが読みにくくなる |
| 38 | 1スライド1グラフ | 複数グラフを詰め込む → 何を言いたいかわからない |
| 39 | グラフを重ねない | 積み上げ(stacked)棒グラフ → 個々の比較ができない |
| 40 | 元データをそのまま貼らない | Excelの生データ → 何を読み取ればいいかわからない |
| 41 | 必要なデータだけに絞る | 過去10年分 → 見せたいポイントが埋もれる |
| 42 | データの重複を避ける | 「万円」「単位:万円」「(万円)」の三重表記 |
| 43 | コーポレートカラーで統一 | プレゼンごとにバラバラの色 → ブランドが統一されない |
| 44 | 詳細データもグラフに入れてOK | ただし数字はコンパクトに(桁数・単位統一) |
| 45 | 現場でプロジェクターで色確認 | モニターだけで確認 → 色が潰れて見えない |
Lesson 46〜56
棒グラフの見せ方(11原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 46 | 棒幅は「半分の高さ」が目安 | 棒が細すぎると量感が伝わらない |
| 47 | 項目名はコンパクトに | 長い項目名は斜めになり読みにくい |
| 48 | 数字は棒の上(外側)に表示 | 棒の中に入れると棒の色とかぶって読みにくい |
| 49 | 不要な期間データはカット | 過去20年分 → 見せたいポイントが埋もれる |
| 50 | 見せたい数字だけ大きく | 強調したい数値だけフォントを大きく目立たせる |
| 51 | 実数と割合(%)を併記 | 「1,200件(前年比120%)」で増減の文脈を伝える |
| 52 | 実績と予測を視覚的に分ける | 同じデザインでは「どこから予測か」わからない |
| 53 | 棒グラフで量感を出す | 棒を大きく・太く表示して量感を強調 |
| 54 | アンケートは横棒グラフ | 縦棒に選択肢を詰め込むと項目名が斜めになる |
| 55 | ランキングは順位順に並べる | 降順(大きい順)。アルファベット順・入力順はNG |
| 56 | 立体グラフはNG | 3D棒グラフ → 奥の棒が隠れて正確な比較ができない |
Lesson 57〜62
円グラフの見せ方(6原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 57 | ワンカラー効果で強調 | 強調したい要素だけコーポレートカラー。他はグレーに |
| 58 | テキストを最少化 | 凡例は円グラフに直接書き込む。別途凡例ボックスは不要 |
| 59 | 数字は大きく、単位は小さく | 「38」大きく「%」小さく |
| 60 | 強調部分だけを切り離す | 全セグメントを分離(爆発型)はNG |
| 61 | 強調部分を「12時」の位置に | 視線は12時から時計回りに移動。最初に目に入る位置が重要 |
| 62 | 「割合」の比較には円グラフを使う | 量の推移は折れ線・棒、割合は円 |
Lesson 63〜67
折れ線グラフの見せ方(5原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 63 | グラフを左に圧縮して変化を強調 | 横長にしすぎると変化が緩やかに見えインパクトが薄れる |
| 64 | 強調したい折れ線を太くする | 最も伝えたい線だけ太く・コーポレートカラー。他は細くグレーに |
| 65 | 凡例をグラフの中に入れ込む | 各折れ線の右端に直接ラベルを配置。グラフ下の凡例ボックスはNG |
| 66 | 複数事項の推移は折れ線グラフ | 棒グラフの多項目比較は視認性が悪い |
| 67 | 構成比の推移にも折れ線グラフ | 積み上げ面グラフより折れ線の方が変化が読みやすい |
Lesson 68〜69
ポジショニング・グラフの見せ方(2原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 68 | 自社を「右上」に置いて優位性を示す | 軸の設定自体を自社に有利なものにすることがポイント |
| 69 | 「分布図」の軸はシンプルに | L字型グラフで軸を絞り、重要項目を大きく・赤くマーク |
Lesson 70〜74
アペンディックスの作り方(5原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 70 | アペンディックスに手をかけない | Excelの元データをそのまま貼り付けてOK |
| 71 | 元データはアペンディックスへ | 本編スライドでデータを加工した場合は必ず元データを保存 |
| 72 | 実数・推移スライドを用意 | 本編で「割合」を見せたら①構成比推移 ②実数推移を準備 |
| 73 | 異常値はアペンディックスで補足 | グラフに突出した凹凸があれば必ずアペンディックスで詳細を記す |
| 74 | FAQで万全のアペンディックスを | 想定問答を全て書き出し → 質問→回答の形式で一覧化 |
Column 4 プレゼンの「話し方」講座②
歩き回るスタイルは?
一般のビジネスパーソンは直立不動で大丈夫。1対1や少人数の会議では不要・場にそぐわない。
目線はどうする?
社内プレゼンは決裁者を見る。多くの聴衆がいる場合は満遍なく。頷いてくれる人を3人ほど見つけると安心できる。
第5章 ビジュアルをつかむ
表・フローチャート・図解・アイコン・スケジュール・ランキング・画像スライド
Lesson 75〜79
表スライドの見せ方(5原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 75 | 表に「目的」を書かない | 「目的」は口頭で伝える。見せる相手に必要な列だけに絞る |
| 76 | 推奨する選択肢を「赤枠」で囲む | 囲むだけで「どれを選べばいいか」が一目でわかる |
| 77 | 見せたい数字を大きくしてハイライト | 伝えたい数字を特大表示+キーメッセージを前面に |
| 78 | 「A案B案」を併記する | 選択肢を1つだけ示すのではなく、必ず2案を並べる |
| 79 | 「メリット・デメリット」を明記 | メリット=青字、デメリット=赤字で色分け |
Lesson 80
フローチャートの見せ方
社内・社外
目の動きに合わせて「左から右へ」
右から左に流れるフロー・ごちゃごちゃした色
左から右へ一方向に流れる+同系色グラデーション効果
Lesson 81〜83
図解スライド・アイコンの使い方(3原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 81 | アイコンのテイストを揃える | ピクト系アイコンで統一+同系色でシンプルに |
| 82 | イラストを使わずシンプルに | ワンカラー効果で強調。イラストはターゲットをミスリードするリスクあり |
| 83 | 「王冠アイコン」でアクセント | 勝っているカテゴリに王冠アイコン+帯透過でキーメッセージ |
Lesson 84〜85
スケジュール・ランキングの見せ方
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 84 | スケジュールはビジュアルで見せる | 箇条書きはNG。ガントチャート形式に図表化+色でタスク区別 |
| 85 | ランキングは項目数3〜5に絞る | 色数を極力減らす。出典を必ず明記 |
Lesson 86〜102
画像スライドの見せ方(17原則)
社内・社外
| No. | ルール | 詳細 |
|---|---|---|
| 86 | 画像は全画面でインパクトを出す | 飾り枠に小さく配置はNG。全画面写真+背景透過でキーメッセージ |
| 87 | 「背景透過」で文字を見やすく | 写真を薄くしてキーメッセージを前面に出す |
| 88 | 「帯透過」で背景も文字も見せる | メッセージを乗せる「帯」だけを半透明に |
| 89 | 1000px以上の写真を使う | 低解像度(400px)は全画面表示で粗さが目立つ |
| 90 | トリミングでサイズを調整 | 「左に写真・右にキーメッセージ」または全画面のどちらかを選ぶ |
| 91 | 写真の比率を変えない | 引き伸ばしはNG。トリミングで比率を保ったまま調整 |
| 92 | ターゲットに近い写真を使う | ネガティブなメッセージにはモノクロ写真を使う |
| 93 | リアリティのある写真を使う | コミカルな写真はビジネスプレゼンに不向き |
| 94 | 写真の背景をカットする | PowerPoint「背景の削除」/Keynote「マスク」を使う |
| 95 | ワンカラーでインパクト | 見せたい部分だけカラー+他をグレーアウトが最も効果的 |
| 96 | 不安は「モノクロ+赤」で表現 | モノクロ写真+明朝体+赤文字 |
| 97 | 「多画像効果」で説得力を生む | 複数写真で広がり・スケール感を伝える。中央に大きくキーメッセージ |
| 98 | 「過去」はセピア色で表現 | セピア加工+全画面表示で「懐かしさ」を演出 |
| 99 | 懐かしい感情は「セピア色」 | セピア色の多画像+帯透過でメッセージ提示 |
| 100 | 「吹き出し」は使わない | 漫画・アニメの印象でNG。メッセージはシンプルに直接表示 |
| 101 | 「握手」「Win-Win」はNG | 胡散臭い印象。締めくくりは企業理念や「念い(おもい)」で |
| 102 | 「子ども向け」はリアルにしない | イラストで想像力を刺激。シンプルにまとめる |
Column 5 状況に応じて「プレゼン・スタイル」を変える
| ルート営業 | コンペ | セミナー・キックオフ | |
|---|---|---|---|
| つかみ | 業界トレンド・最新情報 | ワクワク感を提示 | 聞き手に問いかける |
| ビジュアル | やや少なめでOK | オープニングで多用 | 全体を通して多用・全画面 |
| 説明内容 | データを多めに・他社比較 | キーワードを7ヒッツで記憶に | 感情デザイン・ストーリー性 |
| ワンプッシュ | キャンペーン情報 | 企業理念・最大の強み | 企業理念・プレゼンターの念い |
第6章 パワースライドの作り方
「つかみ」「体感」「記憶」「準備」でパワースライドを作る19のレッスン
Lesson 103〜109
惹きつけるパワースライド技法
| No. | 対象 | ルール | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 103 | 社外 | 「数字」「写真」「比べる」を組み合わせる | 数字を大きく・写真を全画面・Before/Afterを比べる |
| 104 | 社外 | "2択で選ばせる"問いかけ | 2択クイズ形式(A or B)で聴衆が主体的に考える |
| 105 | 社外 | 「数字+写真」を段階的に見せる | ①数字だけ→②モノクロ写真+数字→③写真+詳細メッセージ |
| 106 | 社外 | 「うわ、これって俺じゃ…」にしてもらう | 「自分ごと」と感じられる共感スライドから入る |
| 107 | 社外 | 時事問題で感情を揺さぶる | 時事ネタ・社会トレンドで共感を作ってから商品へ橋渡し |
| 108 | 社外 | 聴衆を巻き込んで一緒に考えさせる | 段階的な写真と問いで課題解決プロセスに引き込む |
| 109 | 社内 | 30秒〜1分の動画でインパクト | チーム動画を冒頭に流すと一気に雰囲気が変わる |
Lesson 110〜113
体感させるパワースライド技法
| No. | 対象 | ルール | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 110 | 社外 | 著作権に配慮して「黒背景+白文字」 | 紙幣写真はNG。黒背景+白の大きな文字で十分表現できる |
| 111 | 社内・社外 | ロジックを「数式・図解」で視覚的に整理 | 売上=顧客数×顧客単価 → 色分けで各要素を強調 |
| 112 | 社外 | 「共感系+ビジュアル」でドラマ性を出す | 強烈なインパクトのある写真を全画面で使い、短いキーメッセージを重ねる |
| 113 | 社外 | 「比較」でギャップを際立たせる | アイコン対比+背景色でワンカラー効果を出す |
Lesson 114〜117
説得・信頼のパワースライド技法
| No. | 対象 | ルール | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 114 | 社内・社外 | データを先に見せてから結論を述べる | 定性的な主張よりもグラフ・数字で先に証拠を見せる |
| 115 | 社内・社外 | メディア掲載実績をスライドで見せる | フリー素材はNG。実際の新聞・雑誌・テレビの記事を使う |
| 116 | 社内・社外 | 企業の歴史・創業年数を写真と数字で表現 | 「創業200年」+歴史的建造物の写真(セピア加工でさらに効果的) |
| 117 | 社内・社外 | 「ユーザーの声」こそ最強の実績 | 実際の顧客の顔写真+証言テキスト or 動画キャプチャ |
Lesson 118〜121
記憶・クロージングのパワースライド技法
| No. | 対象 | ルール | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 118 | 社外 | 「7ヒッツ理論」でキーワードを記憶に残す | 核心となるキーワード1つをプレゼン全体で最低3〜7回繰り返す |
| 119 | 社外 | 「多画像+短いキーメッセージ」で世界観を伝える | 複数の写真でスケール感・世界観を一瞬で表現。13文字以内 |
| 120 | 社内 | 「情報」で事前のワンプッシュをかける | 次回訪問の具体的スケジュール+成果データでプッシュ |
| 121 | 社内・社外 | 相手に合わせて「クロージング」を変える | 汎用的な「よろしくお願いします」はNG。相手のニーズに合わせる |
Column 6 相手に合わせてプレゼン・スタイルを変える
| ベンチャー | Y世代(若手) | Y世代以上 | 大企業(日本) | 外国 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 特徴 | チャレンジ精神・じっくり聞く | ニーズに合うかが肝心 | 課題と数字で即断 | やや控えめ・ロジカル | 端的にわかりやすく |
| 使い方 | 感情的なスライドでビジョンを語る | ニーズに直結する具体的提案 | データ・数字で素早く意思決定 | 根拠のある事業計画書 | ロゴ・アイコン・グローバルな表現 |
| 注意点 | 具体的な数字・根拠も忘れずに | 話が長くなりがち。端的に | やや控えめに・余白を大切に | 13文字以内のキーメッセージを徹底 | 日本語のニュアンスが伝わりにくい |
全6章 · 基本原則15条 · Lesson 1〜121 · Column 1〜6
前田鎌利『プレゼン資料のデザイン図鑑』より